[DIARY] IC-9700の周波数安定度について再び

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話題上昇中のようなので、関連記事にもリンクを張りました。興味が有る方に教えてあげてください。

こんにちは、久しぶりのポストになります。問い合わせもあったり、ちらほらネットで見かける事が多いので、IC-9700の周波数安定度についてもう一度おさらいでまとめてみたいと思います。

そもそも、IC-9700はデジタル技術を駆使してRFダイレクト・サンプリング方式を採用した初めてのVUHF機です。この技術はHFで培われた技術をVUHFへ展開していく素晴らしいものです。

しかし、最新技術故にまだ未知なる領域もあり今回巷で話題になっているのが周波数安定度です。

面白いことに、国内より海外のほうがこの話題は大きく取り上げられており、youtubeなどにもたくさんの動画があげられています。

 

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なぜなのかと考えた時、海外はMSなどデジタル通信を本格的に行っている局が多く、その人達が声を大きくしてこの話題をかたっているからでしょう。

日本でもこの問題を話題にしているのは、デジタルモードを盛んにやっている人達ですから。

そもそも開発者でもないし、知識が豊富でもないので間違っていることが多いかもしれませんが、感じたことを含めて考察としてまとめました。

 

カタログスペックでは基準周波数精度は±0.5ppmになっております。従来機も高安定度水晶を入れることにより同じようなスペッ気になると思います。周波数安定度のカタログスペックから見れば、IC-9700もIC-9100もどちらも同じ±0.5ppmです。しかし、温度特性上はIC-9700の方が広くなっておりますので、性能的に言ったらIC-9700の方が優れていることになります。

 

しかし、当方がEMEで同じ信号を受信した場合、明らかにIC-9700の方が劣り周波数ドリフトが激しくデコードできない事がしばしばありました。IC-9100は全く有りません。

 

この問題により、周波数安定度が仕様通りの性能になっていないのではないかとサービスセンターに送りチェックしてもらいましたが、十分規格内に入っており問題ないとのことでした。しかしながら実際使用すると、JT65の信号線ははっきりと斜めになります。

その際に選別品に取り替えてもらい基本仕様の半分のスペックにしてもらいましたが、大きな改善は見られませんでした。

そう考えてみると、RFダイレクト・サンプリング方式により周波数安定度の影響を受けやすくなった。HFでは周波数が低い分問題が顕在化してこないが、高い周波数ほど問題になってくるのではないかと思いました。

 

実はIC-9700も初期型と途中から一部違っている部分があります。実は途中からTCXOのユニットにスポンジでカバーをして、風の影響を受けなくなっているようなんです。確かに自分も物も黒い導電スポンジのようなものでカバーされていました。

これは、途中でユーザーから指摘されたのかファンが回りだすと周波数ドリフトが一段とひどくなるとのことで、ファンが回って内部の風が動いても影響を受けないようにしたものと思われます。

しかしながら、最初に書いたように実際にはかなりの影響を受けます。

そのため、一番簡単な対応策はファンを常に回っしっぱなしにすることだったんですよね。それと、FWのアップデートにより外部基準信号で動機が取れるようになったのです。

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ほとんどの人は外部基準信号で同期が取れるようになったのだから問題ないだろう、そう思われていると思います。しかし、海外ではPLLを高安定化するキットが出回っており、海外のデジタル通信をする人はだいたい使っているみたいです。

この差はなんなのでしょうか?

 

もう一度整理してみましょう。

  1. 基本仕様は±0.5ppmですが、個体差が結構大きいように思われます。
  2. ファンが回る前と後では安定度が違う。特に回りだした直後がドリフトが激しい。
  3. 外部基準信号同期になっても、PLLの高安定化キットが出回っている。

 

もう一度言いますが、開発者ではないので真意はわかりませんが、外部同期が可能になったのですが、実は常に同期を取っているわけではないらしい。

海外サイトの情報を見ると、FWのアップデートにより外部基準信号で内部TCXOの同期が取れるようになったのだが、一定間隔での同期をとる方式なので常に同期しているわけではないらしい。

それは多分FWの設計上の問題もあり、常に同期をとることができないのではないのでしょうか。外部同期を常に行うということは、常に割り込み処理を実施していることになると思うんですよ。だから常に同期はできない。

ではいったいどのくらいの感覚で同期をとっているのでしょうか。そこがポイントですよね。

最初に書いたとおり、個体差が結構ありますので少なくとも割と高い頻度で同期しないと、ファンの影響を受けたときなどはドリフトしやすくなると思います。

 

海外のPLL高安定度化キットは、外付け別回路で常に同期を取り高安定度化したものを本体のTCXOと誘導結合かなにかで結合させて同期を強制的に取っていますので、本体の同期とは全く違います。

 

従って、本体の外部基準信号同期を使って長時間運用した時にどうなるのか、自分はやったこと無いのでどうなるのか興味はあるところですね。

 

少なくとも、VUHFでデジタルモードを活発に運用する人はノーマルでは不安定だということを認識していいたほうが良いと思います。

最低でもファンの改造はするか、移動する際にもGPSDOを常に持って歩くかになると思います。

固定で使っている人は、最低GPSDOを繋げないと安定は見込めません。つけたとしても長時間運用でどうなるかは未知の領域です。

この先もFWによる同期性能アップは行われないのではないかと予想しています。

 

本格的にやるのであれば、海外のキットを取り付けるのがベストだと思います。改造とは言え、直ぐにもとに戻せますから補償問題にもならないでしょう。※海外ではICOMのサービスセンターと保証問題の話をしながらキットの構造を考えているので間違いないですね。

 

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