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IC-756PRO2使用記

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公開日 2004年12月31日  最終更新日 2018年4月21日 by JE2UFF_Toshi

 DXもあまり聞こえないので古いRTTYの設備を生き返らせながら、聞こえる局に対してじっくりと聞いてみた。まずIC-780と比較するとやはり感度は良いような感じがする。測定器は持っていないので定量的な数値による判定は出来ないが、どう聞き比べても弱い信号が聞きやすいと言うか、ノイズフロアが更に低くなっているような感じがする。ICOMの無線機は他社と比較するとセットノイズが低く、一見感度が悪いように感じる。しかし、実際にはそんな事は無くむしろ長時間の運用には疲れないと私は思う。
昔聞いたことが有るが、一般のユーザーはやはりアンテナをつないだ瞬間にノイズがワッと大きくなる方が感度が良いと思っているらしい。(昔Y社にいる頃の話)
話を元に戻すと、感度は申し分無くデジタルフィルタの切れもすこぶる良い。フィルタをずんずん狭くしていくと両サイドも混信がばっさりと落ちていく。クリスタルフィルタだけではこうは行かないだろう。フィルタ内のリップルも無いしスカート部分の跳ね返りも無い。おまけにリンキングも無いから言うこと無し。1Hz表示に変更し7MHzのCWを200Hzでスイープするとこんなに広いのかと改めて感じる。今、CWの設定は1.8Khz/350Hz/200Hzの3段切り替えに変更し、普段は350Hzで聞いており、ここ一番で200Hzに切り替える。たった150Hzの差だけど大きいね。
肝心のデジタルモードはどうか!出ている局数が少ないのでいまいち評価しずらいが、780よりは格段によくなっているし、ここでもデジタルフィルタの高価は絶大。通常のフィルタ切り替えで切り替える時より、RTTYフィルタをONにした時の方が復調性は高くなる。この場合にはPBTは効かなくなりSHIFTだけとなる。このフィルタを入れると同時にRTTYのM/SのインジケータがLCD上に表示されるが、これが結構便利である。下手なTNCについている同調表示よりよっぽど当てになる。更に、混信が有る場合などにはTPFをONにしてやると目的信号だけが復調される。嘘のような本当の話で、RTTY局の直ぐ横でパケットFWD送信しているような場合でも、ちゃんと復調出来るのだ。但し、両刀の件でピークフィルタのQが高いため音圧が上昇し長時間効いていることが出来ません。耳が非常に疲れる。 
そんなわけで、IC-780が返って来ても主役の座から下り、ベンチウォーマーになりそうです。756PRO2でここまで来ているのですから、PRO3の場合は・・・・ 多分、カタログを見る限りではこれからのSSNが低いシーズンに合わせてローバンドの性能を向上させているようにも見えますが、実際のところはどうなんでしょう。実は初代756を使った事がありましたが、あまり良い印象は無く直ぐに下取り荷出しIC-780に買い換えた経緯があります。今回も最後までMARK-Vとどちらにするか悩んだのですが、RTTYをやる人には756PRO2の方が少々向いているように思いました。

ABOUT ME
JE2UFF_Toshi
年々若者のアマチュア無線人口が減る中、何時までも現役でやり続けたく、若き日の想い出を胸に、熱き思いを忘れないように「燃えよDX」と言うタイトルを付けました。単身赴任以降、過熱するDXスロットゲームに違和感を覚え、主力だったHFのアンテナも下ろしてしまったこともあり、燃えるような情熱からいろんな楽しみ方が有るんだ。そう思えるようになって、タイトルもむせん見聞録に変更しコツコツマイペースでやってます。 最近は6mの面白さのハマっています。
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