公開日 2006年2月3日 最終更新日 2018年4月21日 by JE2UFF_Toshi
さあ、今日のHP紹介はW8JI.COMです。このページはアンテナの事からリグの事まで、いろいろなITEMが記述されています。
特に注目したいのが、Reciversの項目に有るReciver Testsの内容です。歴代のメジャーなトランシーバの受信特性評価一覧が出ており、ノーマル状態では意外とカタログスペックまで到達していない事が多いのです。
私も経験がありますが、カタログ用のマシンは通常ロット生産品と比較すればそれなりのチューニングが施されており、そのリグを使っての特性測定で有るため、一般小売り品は基本的にカタログスペックを越えることはない。
通常の運用であればカタログで記述する5KHz~10KHz離れたIMDRより、2KHz程度離れたIMDRの方が現実に近い。
彼はこの実測データを元に、FT-1000DとFT-1000MP-MVを改造し、かなりの効果を収めている。その改造記事が詳細に報告されているのである。これらのリグをお持ちの方は、参考にすれば良いと思う。但し、殆どの改造はローバンドの運用に重点を置いて書かれている。ハイバンドでは効果の程を実感できるかは定かではない。
余談だが、通常の一般小売り品をランダムにサンプルし測定を実施したとき、もっとも結果の良かったのはIC-751Aだ。昔、ピーターⅠで使用されて一躍有名になったリグで、実際の2KHz離れたIMRDはIC-7800の78dBに対して79dBと1dB上回っている。FT-1000Dは72dBであるから、昔のリグだがかなり良いようだ。10KHzのIMRDにおいては、91dBとカタログスペックに極めて近い値を出している。
最近のリグで最も良いのはTEN-TECのORIONとK2のようだ。一度ローバンドで使ってみたい物だ。
> 私も経験がありますが、カタログ用のマシンは通
> 常ロット生産品と比較すればそれなりのチューニン
> グが施されており、そのリグを使っての特性測定で
> 有るため、一般小売り品は基本的にカタログスペッ
> クを越えることはない。
経験者でなければわからない記述。ふむふむ。
je2uffです。
追記ですが、チューニングの意味は設計理論値の部品を使う事を意味しており、実際にはばらつき範囲が大きい事と、ばらつくファクターが大きいことを意味しています。
このばらつきを抑えて、理論通りになった場合であり、大量生産品を使う量産では、このような状況にはならないと言うことですね。簡単な良い例は、出力にばらつきが有るのはこういう理由からですね。VRで調整しても、温度特性等が部品個々で違うので、出荷するときが同じでも、ユーザーに渡った時は異なってしまうのですね。