公開日 2006年5月16日 最終更新日 2018年4月21日 by JE2UFF_Toshi
MMTTYの普及によりかなり多くの方がRTTYに出られるようになりました。4~5年前では考えられなかった事です。RTTYの運用で、よく見られるのがせっかくコールバックが有ったのにQRMMで応答が出来なかった等、トランシーバの設定側での問題も多々有るようです。
ここで、RTTYの運用について考えてみましょう。RTTYのシフト幅は170Hzです。そう考えると、QRMを逃れるためにはIFフィルタを結構狭い物を使うのが良いように思われます。しかし、一般の機種では500Hzの設定が標準ですから、このままでは単純に考えても2局は十分通過してしまう事になります。
そこで、それではCWのナローとして使用する250Hzが良いのではないかと考えますが、実はここにも落とし穴が有るのです。この250HzはCWの場合は全然問題ないですが、RTTYの場合には結構問題になります。意外と、これが原因で復調特性が悪いと言うこともあり得ます。
250Hzの帯域幅は通常、-3dBとかのポイントが250Hzになります。従って、特性がビシッと出ているフィルタならまだしも、普通はフラットな部分の帯域は200Hz弱となります(あまいと裾が広がるので聞いた感じはもっと悪くなりますが)ので、ここの170Hzの信号を通すとドンピシャでは問題ないですが、少しでもずれるとフィルターの肩にかかり、マークとスペースの信号レベルが同じにならなくなります。
すると当然、復調特性が悪化することになります。これには意外と気がつかず運用する場合が多く、化け字の多い原因の一つになります。それでは、何故そうなるのでしょうか?
次回に続く・・・・