
公開日 2006年5月17日 最終更新日 2018年4月21日 by JE2UFF_Toshi
前回の続きで、RTTYのフィルタについてです。250Hzのフィルタを使用した場合、先に述べたように実際のフラットな帯域は200Hz以下になります。そのとき、使用するリグによってキャリヤポイントの位置により問題が発生するのです。最新のリグでDSPでフィルタを制御しているリグの場合は、多分問題は無いと思うのですが、クリスタルフィルタを使用している場合に問題が発生します。(私の持っているリグはそうです)
クリスタルフィルタを使用しているリグはで、250HzのフィルタはCWモードで使用するために、キャリヤポイントがRTTYの最適地になっていません。そのまま通すと必ず片側の信号のレベルが低下します。
MMTTYで見ていると、波形の大きさが違うのが良くわかります。この時、IFシフトを動かすと信号の大きさが等しくなる位置が必ず有りますので、その位置がフィルタのフラットな部分を通過している位置になるのです。
しかhし、この方法を使用するとモード変更のたびにIFシフトの位置を戻したりしなければなりません。この辺が最近のDSPリグでは改善されており、どのモードでも常にフィルタのセンターに来るように設定されており、問題はないのです。
もし、個別にキャリヤポイントを変更できる機能を持っている機種であれば、モード別にキャリヤポイントを再設定しておくことがベターでが、出来ない機種の場合は、フィルタの帯域幅を350Hz程度に設定すれば、この問題は回避出来ると思います。
CWフィルタの250Hzはローバンドで必要かと思いますが、帯域が狭すぎるために少し離れた場所でコールされると解らない場合が多々有ります。そんな時にも350Hzの方がベターかと思いますので、今後フィルタを追加する予定のある方は、350Hzを入れることをお勧めします。
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