公開日 2006年6月28日 最終更新日 2006年6月28日 by JE2UFF_Toshi
Packet Clusterの記事やコメントを書いていて、ふと思うことが有りました。個人的価値観の話から、昔書いた初心忘れべからずです。
無線機やアンテナの性能がグンと向上し、サイクルのボトムと言いながらも結構いろいろと聞こえている。私が開局した頃もサイクルのボトムであった。当時はHFはTS-520XとFT-101ESが競い合っていた時代です。アンテナもHFはビームを使用している局はそんなに多くなく、DPやGPが主力な時代です。
そんな設備ですから、15m以上は俗に言う砂の嵐でザーと言うノイズ音だけだった。それから少しずつ上昇し、UA0が聞こえた時は感動物だったです。同じく、80mにフルサイズDPを張って出たとき、同じように始めて聞こえたUA0に感度を覚え、W6と出来たときは涙ものでした。
時代は流れ、サイクルのボトムで駄目だ駄目だと言ってますが、毎日どこかは聞こえている。昔では考えられなかった事です。しかし、いつしか初心だったころの感動を忘れ、聞こうとする努力は失せ、聞こえている中でも聞こえないと思いこんでしまうこの頃。何処でも出来れば楽しい、こんな気持ちがやはり必要なんだなとつくづく感じました。
最近、PSK31に良く出るようになりPOWERも10W以下、アンテナも高さは14m程度と昔に戻ったような状態で運用しています。でも、朝に晩に結構いろいろと出来ています。同じ状況でCWに出てみてもやはし、順番は待ちますが十分QSO出来ます。逆に、POWERが無い分、丹念にワッチするようになりました。これが、今まで忘れていたDXの最大のテクニックではないでしょうか。たかがUA0、されどUA0ですよ。
昔は、超OMも沢山いて後輩の育成に力を入れていました。今は、絶対的な無線人口の低下に伴い新人が極端に減ってきています。そんな状況では、やはり自分もそうですが、自分中心の運用になりがちで後輩の育成には気が回らない状態です。DXクラブでも我々の年代が下から数えた方が早いのでは、やはり高年齢化が進んでいることになりますね。
そんな中で、やはり感動が有るのがHFです。何にでも感動するこの初心が、長続きをさせる秘訣なのだと思います。コンディションが悪くてつまらないな、と思っているあなた、ちょっと前の事を思いだしてみたらどうでしょうか。すなわち初心に戻ってみるのです。もしかしたら、新たな発見が有るかもしれませんね。
大昔 紅顔の美少年の頃、WW PH時に10WにDPでW6のビッグステーションを呼ぶと応答があるんです。今考えれば当然なんですが、当時はもううれしくてうれしくて天にも昇る心地でした。初めての電信の交信相手はUA0でした。応答があったときはもうドキドキものでした。10メーターに熱中している頃は聞こえるUゾーンの局は全部呼んでました。とっても幸せでした。基本的にこれは今でも変わりません。ローバンドシーズンは喜んでDXを呼んでいます。