公開日 2006年9月2日 最終更新日 2018年4月21日 by JE2UFF_Toshi
MMTTYの普及でRTTYを運用する人が劇的に増えました。いろんな雑誌でMMTTYを使うと驚くほど解読率が上がり、ノイズやQRMに対してSSBやCWと同等レベルになったと書かれています。
しかし、実際にはガブール(化け字)が多いとか、思ったほどよく解読しないと言う声も良く聞きます。どうして雑誌と実際にギャップが有るのでしょうか?せっかくの機会なので自分なりの経験を書いてみました。MMTTYを使っている人の意識改革と参考になれば。
実は、今までHWで半田鏝を握りながらカットアンドトライで行ってきた調整を、PC上で調整出来ることがこのMMTTYの大きな特徴で、この調整が出来ないと単なる1/0のソースの固まりでしかないのです。
この調整というマジックボックスが実は曲者なんです。これが出来ないので、何だ、思ったほど復調しないじゃないか、となるんです。
実際にMMTTYの設定画面を見ると、DEMODULATOR,AFC/ATC/PLL等とタブ方式でいろいろと設定する所が有ります。
普通インストールした後は送信系のCOMポート設定とマクロの設定位で、殆どの人はそのままのデフォルトで使っているのではないでしょうか。せいぜい調整しても周波数弁別器の部分のフィルタ種類を替えたり、フィルタの特性を鋭くしたりでしょう。少しでも復調性能を上げたく、最初はこの辺のフィルタをやたら狭くするのです。でも使った感じは殆ど変わらんな、ってのが正直な感想ではないでしょうか。
そもそも受信関係の設定をやろうとした場合には、RTTYのデモジュレータ回路構成がどのようになっていて、各々の回路の機能は何かを理解していないと、何を調整しているのかが解らず、結果何も変わらないになるのです。
たとえば、初段に何故リミッタAMPを入れるか解りますか、入力レベルをそろえる為ですよね。では何故入力レベルをそろえなければならないのですか?それはFSKだからで、AMではないからです。周波数弁別器に入る前に振幅成分が大きすぎてはマーク、スペースの弁別後のLPFで目的信号も除去される可能性も有るのです。
このように全ての回路の機能をまず最初に理解すると、どこを同調性すれば良いかが見えて来て、その後は自分の運用環境に合わせて調整し経験を積むしかないのです。
MMTTYはいろいろな所の定数が調整出来る万能型のデモジュレータです。調整が多い万能型ゆえに、調整で無限ループに入り何処をどうしても全然駄目な状態に陥る可能性も十分有るソフトです。勿論、きちんと調整できればこんなシンプルな構成で素晴らしい復調特性を手に入れることも出来るのです。
インターネット上にはST-6と言われるRTTYデモジュレータの回路図が沢山出回っています。OP-AMPを数個使用した回路なのでよく見れば十分機能を理解できると思います。この回路を眺めた後にMMTTYを調整すれば、また違った世界が見えてくると思います。ハードとソフトは常に表裏一体で、片方だけでは十分に性能を生かすことは出来ません。ソフトを生かすためにもハードの理解が必要だし、ハードを生かすためにも素晴らしいソフトが必要なのです。
MMTTYの調整うんぬんの前に、最低やっておかなければ行けないことだけ紹介します。MMTTYのスケルチを50%~60%に設定して、トランシーバは起動せずPC単体の状態で受信画面に意味不明な文字がやたら出るようであれば、そんなサウンドカードはノイズジェネレータで実用レベルには無いと言うことです。そんなサウンドカードではいくらMMTTYを調整しても化け字を減らすことは絶対に出来ません。直ぐに捨てて新しいサウンドカードを購入してくさい。
最低限、上記で述べた意味が解らないようではMMTTYの調整は無理だと思います。
それではMMTTYをお使いの皆さん、頑張ってください。やっただけのことは必ず有るソフトですから。これだけは言えます、このソフトは調整できれば非常に素晴らしいソフトです。間違い有りません。
なるほど。私は「最低やっておかなければ行けないこと」は理解できていますので、MMTTYの調整に取り組めそうです。連載楽しみにしています。
こちらはリグが不調でまた修理に出さなければなりません。また出費!! 古いリグですが気に入っている機械なので捨てるのは惜しいので。
今晩は!
最近手に入れたHWのデモジをいじっているときに、そう言えばローカルもMMTTYよりIC-7800のデモジの方が良いとか言っている事や、MMTTYは化け字が多いと言うことを良く聞くので折角だからと書いてみました。
あまりうんちくを述べてもしょうがないですが、コールバックが有っても復調できなくて、何時までも呼んでいる局が少なくなればと思って。これって自分の事だったりして、お恥ずかしい。
理屈を知っていて調整するのとしないとでは、効果の出方も違いますから、思い立った時に続きを書きますね。連載出来るほどネタが無いのであしからず。
MITTYの調整ができるとは知りませんでした。(お恥ずかしい!!)確かにIC-756ProⅢと比較してもⅢの王は護持は確かに少ないですね!
でもMITTYからRTTYを始めた小生にはどうすれば良いのかチンプンカンプンです。連載楽しみにしています!!
それと80mのANTクランクならもう少し高くされたら!
私も39mから3mupしたらとびも聞こえも激変特に耳と飛びがバランスが取れてきました。
もしも今のマストが60mmなら54mmを入れて3mかさ上げするとか!?
失礼 39m→30mの間違いです!
FHEさん今晩は、UFFです。
え~、ちょっとのかさ上げそんなに変わるんですか!
やりたいのはやまやまですが、なかなか勇気が・・・
MMTTYって意外とみんなそのまま使っているのですね。山際さんからも言われていますので、今までの経験を少々書いてみますね。必ずしも劇的に変化する事はないですが、ここ一番に差は有ります。但し、各自の環境により設定条件は変わりますので、カットアンドトライは必ず必要です。
ぼちぼちRTTYの基礎からやりますんで、あまり極端なつっこみはしないでくださいね。