公開日 2019年4月23日 最終更新日 2019年4月23日 by JE2UFF_Toshi
こんばんは、デジタルモードに新モードが追加されますね。つい最近、FT8によるコンテストが開催されましたが、参加した人の感想ではやはりまどろこしいとのことです。RTTYのリズミカルなコンテストに慣れた人だと辛いでしょうね。
そんなFT8の課題を克服して新規に登場してきたのがFT4です。説明文を読むと、以下のように書かれています。
FT4はラジオコンテストのために特別に設計された実験的なデジタルモードです。 FT8のように、それは固定長伝送、最小のQSOのために最適化されたフォーマットで構造化されたメッセージ、そして強い前方誤り訂正を使います。 T / Rシーケンスは6秒の長さなので、FT4はFT8より2.5倍速く、ラジオコンテストのRTTYとほぼ同じ速度です。 FT4は、はるかに少ない帯域幅を使用しながら、RTTYで必要とされるよりも10dB弱い信号を扱うことができます。 基本パラメータとしては、FT4メッセージフォーマットはFT8と同じで、同じ(174,91)低密度パリティチェックコードでエンコードされています。 FT8の12.64秒に対し、伝送は4.48秒続きます。 変調は、約23.4ボーで4トーンの周波数シフトキーイングを使用し、トーンはボーレートで区切られています。 占有帯域幅(送信電力の99%を含む帯域幅)は90 Hzです。 50%の復号化確率に対するしきい値感度は、標準の2500 Hz基準ノイズ帯域幅で測定したS / N = –16.4 dBです。
この記述だけ見ると、デコード性能は良く、かつスピードも従来のRTTYなみ、しかも専有帯域幅は狭いとくれば、至れり尽くせりな感じですね。
過去にはRTTYコンテストに出ていましたので、今度はこのFT4モードで参加していたいなと言う気はしますね。
現状のスケジュールは以下のとおりです。
•4月22日:FT4についての一般発表、およびこの文書へのリンク
•4月29日:2回目の発表、ダウンロード可能なインストールパッケージへのリンク WSJT-X 2.1.0-rc5用
•5月9日、0000 – 0100 UTC:FT4プラクティスセッション、7.090 MHz
•5月14日、0000 – 0100 UTC:FT4プラクティスセッション、7.090 MHz
•0000年6月5日 – 0100 UTC:FT4プラクティスセッション、7.090 MHz(必要な場合)
•7月15日:WSJT-X 2.1.0のGA(General Availability)リリース
また一つ、楽しみが増えましたね。変調方式が異なるので、新たにモード追加の申請は必要かもしれません。