公開日 2019年6月5日 最終更新日 2019年6月6日 by JE2UFF_Toshi
こんにちは。トラブル続きだったSSPAのVDD制御ですが、同じような回路で動かしているひとは、本当に大丈夫なのか疑問を持ちました。
せっかくですので、facebookのSSPA Bulders groupに写真つきで問題点を定義し、同じ様な問題を解決した人は居ないか問い合わせたのです。追加でコメントを頂いたので、記事をアップデートしました。
すると、直ぐにたくさんのコメントがポストされてきました。ポスト内容を確認すると、やはり過去に50Vラインの制御で、何回も設計し直したが、結果的に50Vラインは高電流でもあり、直付けするのが最もの望ましいと言う結論だそうです。
また他の人のコメントでは、もともとオリジナルの回路で使用されているFETは47A 仕様であるから、1KW仕様のSSPAでは容量がギリギリで発熱量が非常に多く正しい選択ではない。SUP90P06-09Lに交換すれば90A仕様なので余裕が出る。それをパラレルで使うと殆ど問題なくなる。
それ以外にも、PTTのシーケンスを利用して直接50V電源をコントロールしていると言う話も出てきました。この場合はコントロール制御可能な電源を使用する必要が有りますが。
そして、圧倒的に多いコメントは、なぜVDDをスイッチングする必要が有るのか?高電流回路をスイッチングすることは、大きな発熱を伴うのに、わざわざする必要が有るのか? 制御するのはバイアス回路で行えば小電流回路なので、特殊な部品も必要無くなり安定するとのアドバイスでした。
当方の問いかけに対して16のコメントを世界中からもらいました。
問をポストしてから、直ぐにたくさんのコメントがいただけたということは、同じようなトラブルに見舞われた方がやはりたくさんいたと言うことと、トラブルになる前に回路的におかしいというか、効率的ではないと判断して回路構成を変更した人などがいたということが分かりました。
確かに言われる通りでした。自分で設計したものでない限り、基本的には設計者の回路図通りに、忠実に再現しなければトラブった時に解決出来ない、そう勝手に思い込んでいただけで、よく考えればそうなんですよね。
オリジナルの回路を設計するときは、じっくりと計算したりデバイスの仕様を確認したりするのですが、誰かが設計したものはそれを信じてチェックが不十分になる。
よく考えてみれば、最初にFETを飛ばした時におかしいと思わなければ行けなかったんですね。例えFETが破壊されなくても、付帯しているジュラコンの絶縁体が熱に絶えられなかったのですから。
今考えれば、常にMAXの電流値で使用すれば発熱量が膨大になるってことを理解する頭が欠落していました。
今回のみなさんが言っているバイアスを制御する方法は、言われてみれば、目から鱗の対策方法でした。ただ、何らかの拍子にVDDラインが短絡した場合、高電流が流れますので、その際に電源の保護回路が働くかは、電源の仕様を確認しておく必要がありますね。
どうせ交換用パーツも直ぐに来ないので、方針転換して教えてもらった方法で、帰省時に確認してみようと思います。
下手な考え休むに似たり、相談してみればあっという間に解決する話でした。