おはようございます。よくLNAの入力段にBPFを入れると混変調には強くなるが、アンテナインピーダンスが常に50Ωではないので、BPFを入れるとインピーダンスの乱れが生じでNFが悪化すると言われている。
従って、一般的にはLNAの出力側にBPFを入れるのだそうだ。
今回、LNAの後にポストアンプを取り付けようと考えており、その間にBPFを入れてみたらどうなるのかがすごく興味があった。
今回、LNAの後段にBPFを入れた場合、GAINとNFがどのように変わるのかを評価してみた。
入れるBPFはこれで、センターが433MHzでバンド帯域は4MHzと言われているものだ。挿入損失はスペック上では1.5dBとなっている。
今回、VHFDesignのLNAに取り付けて確認を行ってみた。
前回測定したときと同じで、GAINは18.55dBでNFが0.52となっている。この出力段に、先のBPFを入れた場合にどのように変化するかをみてみた。
思っていた以上にロスがある。5dB以上ロスしていることになり、挿入損失が1.5dBどころではない。またNFも0.1悪化している。
NFは0.1程度なので、国産のLNAと比較すれば未だ良い方かと思われるが、あくまでも測定器上での計測値ですから、実際にアンテナをつないでみた場合には、もっと悪化する可能性があるかもしれない。
多分、このBPFはチップ部品で製造されたものだろうから、Qもあまり高くなくロスが大きいような感じがする。実際に市販されている、以下の様なものを使ってみたいと思う。
実際にはどんな感じになるか、非常に興味はあるんですよね。今度購入して実験してみよう。