おはようございます。LNAの特性改善にBPFを入れた方が良いと考えていたが、Qが低いパーツで作るBPFはロスが大きい事が分かった。
それではと、自分でLCを使い作ってみましたが・・・
前回LNAに付けたのはこのBPF。このBPFの特性をnanoVNAを使用してチェックしてみました。
こんな感じで、仕様通りに433MHzがセンターになっているようで、特性的には割と良いようには思えるが、実際に挿入するといまいちだったんですよね。
そこで今回は、LCを使って自作してみた。
銀メッキ線1㎜を使って、直径7㎜くらいで1Tのコイルを作ってみた。うまく巻けなかったので、直径は暗いと言うあいまいな書き方になった。
これに、前回購入したエアートリマーを組み合わせる。
だいたいこんな感じになり、この2つを1pFのコンデンサで結合する構造。しかし、このままではシールドも何も無いので、真鍮板からケースを加工してみる。
金切りハサミで切っているので結構波打っていますが、とりあえずシールドになれば良いと思いこんな簡単なケースを作りました。
急ごしらえにしては、こんなものでしょうね。全部半田で接続しました。完全に板金工作ですね。
この出来上がったBPFを同じくnanoVNAで測定し、エアートリマを回して調整をしてみたのですが結果は散々な結果に。
どうやらエアートリマの最低容量が大きすぎるようで、2つの山の各々が目的の432MHzへ近づきません。1つ目が350Mhz付近に、もう一つが400MHz弱にピークが来ており、調整してもこの2つがくっつかないので、減衰量もなだらかな感じです。フィルター内の位相はまずまずのようですね。
今回のエアートリマは最小容量が5pFくらいなので、これでは大きすぎるのが失敗の主要因だと思います。たぶん最大容量が5pF程度の物が良いと思われますね。
どなたか、1~5pFのエアートリマかピストントリマが余っていたら譲っていただけると助かりますね。
と言う事で、今回は即席である部材で作ったせいもあり、目的の特性にはなりませんでした。ただ、傾向的には実際に求めている物ができそうな気配はしております。
工作している時って楽しいですね。