おはようございます。WSJT-X 2.2.0の正式版がリリースされて、自分もそうですが早速インストールして使用している方が沢山おられるようですね。
その中でもいろんな評判が上がっているようです。まずは、多言語対応となったということで日本語Windowsにインストールすると日本語表示になってしまい、英語に戻し方が分からないってのがありますね。
そもそも、Windows10自体が多言語対応になっており、日本語で使用しているとフォントの関係で文字が欠とか、動かないとか言う問題が多々あります。今回も、動かないのではなく日本語表示になってしまい見た目も良くないとか言う感じでしょうか。
Windows10の日本語版でも、言語で英語を追加し、初期値を英語にしておけば、見た目は全くWindows10の英語版になります。但し、ベースは日本語ですのでIMEの表示をクリックするとJAという表示があり、これを選択すれば日本語FEPが起動し日本語入力が可能です。この場合、日本語ソフトを使えば表示も日本語で日本語入力も可能、でも標準は英語版Windowsということで無線関連のソフトを入れるには丁度良い環境になります。
しかし、既に日本語版にインストールしてしまった場合には、以下を修正することで英語表示のWSJT-Xにすることができます。
ディスクトップ上にwsjtxのショートカットアイコンが存在すると思いますので、まずはそのショートカットを右クリックしてプロパティを開きます。
リンク先のところに、実行ファイルの場所が記述されておりパスの最後にwsjtx.exeという表記担っていると思います。その後に「–language=en]と言う文を追記します。
C:¥実際のパス¥wsjtx.exe -> C:¥実際のパス¥wsjtx.exe –language=en
こうすることで、英語版として立ち上がるはずです。
そしてもう一つが、デコード率の改善となっているが−24dBと従来と変わらない。JTDXの方が性能が良いと言っているOMさんも居るようです。
Moon netの投稿記事を読んでいる人は知っていると思いますが、WSJT-Xは−30dBの信号もちゃんとデコードするようです。人によってはWSJTより素晴らしいという人も居るみたいですが、これはその人が使用している環境に影響されるという事でしょう。USHFの世界では極めてノイズレベルが低く、高利得のLNAを使用できるのでこのように−30dBでもデコードできるのです。
HFで使用する場合、周囲の環境ノイズや使用アンテナの状態で大きく変わってくると思います。当然、ポツンと一軒家で運用している人などは、−26dBとかでもデコードできるだろうし、市街地の真ん中の人は−22dBなのかもしれません。
むしろ今回の2.2.0になっで確実に変わったのは、近接に強力な信号が出ている横の−24dBでも、かなりの確率でデコードできるようになりました。今までは近接信号の近くの信号はブロックされて、1度デコードできても尻切れになるケースが多かったと思います。
しかし、最新バージョンでは当然時間は掛かりますがデコードしてQSOが完了できるのです。これは3段階に分かれてデコードする機能の効果も出ているのではないでしょうか。
駄目かなって思った信号も、最後のデコードで表示する回数がかなり増えました。
したがって、デコードの改善は信号強度そのものよりQRMに強くなったという方がかなり効果を得ています。
しかし、人によっては環境の違いによりこうならないのかもしれませんね。
やはり、今回の目玉は「混雑したバンドの全体的なデコード歩留まりが10%以上改善されました。 (0.2秒を超える受信レイテンシのシステムでは、改善はわずかですが、以前よりも多くのデコードが見られます。)」だと思います。この改善により、弱小局がかなりの割合でQSOできるようになりました。
オリジナルがコピーに負けることは絶対に有り得ません。負ける場合は環境条件の違いだと思います。