おはようございます。未だ先の話ですが、今度の冬には160mへ復帰したいと思い、シャントフィードの準備をはじめました。今度はちゃんとインピーダンス整合を実施しようかと、Multi UN-UNの制作に挑戦し始めました。
まず、正体不明のトロイダルコアに、まずは6Tのを3つで簡単なトランスを作り実験をはじめました。
トロイダルコアの色から行くと、T200 #2と思われるものです。このコアに3本のPEWのケーブルを6Tして、3つをシリーズにつないでみました。
今回の実験では、コイルの1つ目を入力とし、2つ直列にした時点をアンテナ側に想定すると、巻数比で6:12ですから、1;2になりインピーダンス比では、2の2乗になりますから4×50で200Ωとなります。
従って、コモンと2つのコイルの場所に200Ωの抵抗をつけます。そうすれば入力側は50Ωになるはずれすから。
しかし、この通り500KHz〜30MHzの間でスキャンすると、SWRの最小は26MHz付近でとなり、その時点のインピーダンスは46Ωになりました。これでは、160mでは使い物になりません。
これはコアがだめということですね。色から判断したのですが、T200 #2ではないみたいです。
しょうがないので、FT240-77のフェライトコアを購入しました。
このコアを使用して、全く同じ実験をしてみます。
なんと今度はバッチリです。1MHz付近でSWRが最小になりインピーダンスも47Ω程度になっております。広帯域化されているので、バッチリのようです。
ちなみに、この2つのコアのLとQを測定してみました。
先の赤いコアとFT240-77の比較です。6Tを1ユニット、2連結、3連結とした場合の値です。
赤いコアL(μH) | FT240-77(μH) | 赤いコア Q | FT240-77 Q | |
6T | 0.6 | 111.4 | 0.563 | 75.7 |
6Tの2連結 | 2.4 | 444.6 | 0.986 | 95.6 |
6Tの3連結 | 5.0 | 1007.1 | 1.473 | 93 |
FT240-77ならば、Multi UN-UNを作成できそうです。
まずは、5本のケーブルを4ターンで巻いて作るだけ作ってみました。
形状だけは出来上がりました。
これから、各抵抗の組み合わせで本当にインピーダンス変換ができているかをチェックしていきたいと思います。
コレ作るのに、結構時間が掛かったな。