おはようございます。昨日は強風が吹いており、タワーも伸ばせずにワッチをしておりましたが、やはりいまいち。コンディションもいまいちなのハイバンドはあまりたくさんDXも見えないですね。
せっかく時間もあるので、GTV-11Wのアンテナ特性をもう一度シミュレーションしてみました。
まずは定番のMMANAでチェックすると以下の通り。
こんな感じで、サイドローブが大きいことが分かります。これをNEC2-MMANAで4NEC2で使えるようにデータ変換します。
MMANAのデータを読み込み計算させます。すると、結果は以下のようになり、MMANAのデータと同じように見えます。
だいたいビームパターンも同じように見えます。これをデータ変換して一度ファイルに保存します。変換されたNEC-2のデータを読み込み、4NEC2が読めるファイル形式で保存します。
次に4NEC2を立ち上げ、今保存したデータを読み込みます。データを読み込む、再計算するとアンテナに対するビームパターンが3D表示されます。
このデータは、リアルグランドでのシミュレーション結果になっているので、これを自由空間で再計算して3D表示させてみます。
DG7YBNが計算してHP上で展開しているパターンより、若干サイドローブが大きいように思えますが、フロントゲインなどは一緒なので、自分が作ったアンテナはほぼ仕様通りであることが分かります。
まあこれだけサイドローブが大きいと、若干アンテナの方向がずれていても十分受信は可能だという事ですね。アンテナ制御自体は楽になります。
一方、同じように20エレの4パラ2段をシミュレーションしてみました。
まずはMMANAです。
同じようにサイドローブは出ていますが細かく、かつ小さいですので中心のビームが強く出ています。
同じようにNEC-2に取り込み、データ変換後に4NEC2でチェックすると以下のようになります。
リアルグランドでヒミュレーションすると、大地反射分の利得が向上するようでフロントゲインが31dB程度になっています。
一方、自由空間に置き直してみると以下のようになり、ゲインは26.1dBまで下がりますが、こちらが正しそうです。
アンテナ付近からは、四方八方に小さなローブがたくさん出ていますが、UHFアンテナの多段にした場合の特徴がよく出ていると思います。
フロント方向は大分ビームが集約されていますので、先の11エレの2列2段と比較すると、アンテナ制御には少々神経を使うようになりますね。
これがパラボラとかにになると、モット厳しい制御が必要になると思います。
まあどちらのアンテナも、シミュレーション上ではそこそこの性能は出ておりますので、十分使用できる物だと思います。