公開日 2022年9月3日 最終更新日 2022年9月3日 by JE2UFF_Toshi
台風11号の影響で、昨日は西部地域で緊急安全確保のレベル5の指示が出るほどの大雨になりました。
ここ中部では、時折土砂降りになりますが、長時間続くような状況ではありません。雨雲レーダーで監視していると、上手い具合に雨雲が迂回しているので、あまり降らなかったようです。
これから更に台風11号の影響が出てくるようなので、注意しなければ行けませんね。
今朝の15mの状況です。以下のような信号でバンド内が潰されていました。
基本信号の帯域が広がり、ディストーションによるスプリアスが両脇に広がっています。
更には受信帯域を3.3Kまで広げていますので、3.3k付近に2倍の信号もはっきりと見えています。
スーパーローカルでも、入力が抑えられているとAGCは効きますが、こんなに歪んだ信号ではありません。
たまに皆さんのブログを拝見している中で、入力オーバーによる歪みで帯域内がざわつくとか言う話を見ます。
全く同じで、ALCが効いて波形がクリップされている感じです。
昔、あるOMさんがFBのデジモードグループで、JT65の時代の話でしたが、デジタルモードはALCはガンガン振らせても関係ないんだよ。ALCを振らせないようにするはナンセンスだと講演していました。
AF信号を変調回路に入力し、変調後の信号をフィルターを通して増幅し、電波として出すなら入力信号のレベルは非常に重要な事だと思いますが。
今回の信号も、多分リグの出力を目一杯出すために入力をかなり入れているのでは無いかと推測します。WSJT-XにしてもJTDXにしても、PWRスライダーがMAXになっているのではないでしょうか。
FT8等のデジタルモードは、リグのモニターだけでは歪んでいるかはあまりよく分かりません。実際に出ている信号をモニターしないかぎり、歪みの状況は分からないと思います。
従って、自分で確認ができない場合が多いと思いますので、ALCを振らせないと言う事が重要になってくるのではないでしょうか。
ALCを降らさないと、パワーが出ないそんな感じになりますが、ALCを振らせると電波が出ると言うよりも子供や孫が出って思った方が良いですよね。
昔、SSBなどで歪んでいる強烈な電波がバンド内にいると、全体がざわつき近接ではカブリが酷い状況でした。しかし、人間の耳で判別をするのである程度は理解することができました。
しかし、デジタルの場合ソフトが処理するので、この歪みを超えるほどの信号が無いと、デコードできなくなってしまいます。
ピックアップされないと、ついついパワーがと思い入力を上げてしまいがちですが、入力を上げることにより逆にデコードできなくなる可能性が高くなります。
※昔PSK31の時代には、リグとアンテナの間に入れるディストーションメーターが海外で売られていました。
デジタルモードの入力については、周囲に対する提供や自分のピックアップ状況になど影響を及ぼしますので、十分に注意したいですね。