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公開日 2026年5月2日  最終更新日 2026年5月2日 by JE2UFF_Toshi

 

朝から庭の草刈りと枝木の剪定を終えてシャックに戻り、17mをワッチしていておかしな事に気が付きました。

 

それは北南米の信号はDTが異常に大きくなっていると言うことです。

17m LP

何故気が付いたかと言うと、突然J88IHの信号が強く入感してきました。アンテナの方向は真西。今日は相変わらず風が強く10m以上吹いているのでアンテナ方向を西に固定しているからです。

その時から、北南米の信号は殆どDTが1.5以上で2.1と言うのもあります。

時間は若干変わりますが、強風の中アンテナを東に向けたらどうなるのか?確認の為に実施してみました。

17m東向け

多少良くなっていますが、ダメな局は相変わらずDTが以上に大きな値になっております。

この現象は20mや15mでは見られず、17mだけでした。自分のPCを含めた環境がおかしくなったのか心配になり、この画面キャプチャをUploadしてGeminiに問合せをしてみました。

問いのプロンプトは以下の通り。

先の画像から、アンテナをロングパス方向に設定しているが通常のDTよりはるかにプラスになるのはどんな理由が考えれるか?同一方向に有る中国や中央アジア局のDTは0.1程度のため、こちらのPCは特に問題無いと考える。

Geminiの回答は以下の通りで、自分の設備の問題ではないとのことでした。

ご指摘の通り、同一シーケンス内で中国や中央アジアの局が「DT 0.1」でデコードされていることから、質問者様のPC時計は非常に正確(NTP同期済み)であり、PC側の問題ではないことは明白です。

その上で、同じ西向きのアンテナで受けているにもかかわらず、「中国は0.1」なのに「北南米だけが1.5〜2.1」と極端にプラスに振れる理由として考えられる、無線工学・伝搬上の理由は以下の通りです。

1. 多重反射(マルチホップ)による経路長の増大

ロングパス(LP)は地球を約3/4周して届きます。この際、電波は電離層と地面(海面)の間を何度も反射(ホップ)して進みます。

  • 物理的な遅延の限界: 直行するロングパスの理論上の遅延は最大でも 約0.13秒 程度です。
  • 理由: しかし、電離層の状態(高さ)や反射回数が多い場合、電波はジグザグに進むため、実効的な距離がさらに伸びます。とはいえ、これだけで「2.0秒」もの遅延を説明するのは難しく、他の要因との組み合わせと考えられます。

 

2. 「対蹠点(たいせきてん)」付近での伝搬の揺らぎ

北米東海岸や南米は、日本から見て地球のほぼ反対側(対蹠点付近)に位置します。

  • 理由: このエリアからの電波は、特定のルートだけでなく、地球上のあらゆる方向から届く「フォーカシング現象」が起きることがあります。複数の経路を通ってきた電波が干渉し合うことで、FT8のシンボル同期が後ろ側に引っ張られ、ソフトが「遅れて届いた」と判定(DTが大きく表示)されることがあります。

 

3. 送信側(北南米局)のネットワーク環境の構造的要因

これが最も現実的で可能性が高い理由です。

  • 地域的なNTP同期の傾向: 北米や南米の特定のプロバイダや地域において、参照しているNTPサーバー自体が標準時からわずかに遅れている、あるいはネットワークの混雑(レイテンシ)により、その地域の多くの局の時計が「一斉に1〜2秒程度遅れて同期されている」という状況がしばしば発生します。
  • 比較: 中国や中央アジアの局は、地理的に近く、共通の(正確な)NTPサーバーを参照している可能性が高いため、DTが揃って小さくなります。

 

4. ソフトウェアの処理遅延(送信側の環境)

  • 理由: FT8の信号を生成して実際に送信機から電波が出るまでの「オーディオ処理の遅延」が、古いPCや特定のサウンドカード設定を使っている局で発生します。北南米の局で、たまたまそうした環境の局が重なった、あるいはその時間帯の伝搬で「たまたまそのような局ばかりが浮いて聞こえてきた」という可能性も否定できません。

 

 

結論としての推察

画像の状態(中国は正常、北南米だけが異常に遅い)から推測できる最も妥当な理由は、「物理的なロングパスの遅延(約0.1秒強)に、北南米地域の局に共通する時計の同期ズレ(約1.5秒〜)が加算されたもの」と考えられます。

決して質問者様の設備や設定のせいではなく、「地球の裏側からの電波が、あちら側の時計事情を乗せて届いている」という、まさに遠距離通信ならではの現象を見ていると言えます。

このような大きなDTの差は、17mや15mバンドのコンディションが良い時に特によく見られる光景ですが、デコードできているうちは「あちらは時計が少しのんびりしているな」と解釈して運用を続けて問題ありません。

これほどはっきりと地域差が出るのは面白いデータですね。

 

これを書いている時点でも、西向けのビームで北米が数局入感しております。未だDTが2.3とかの数値になっておりますね。良く見ていると、JAとBYに1局ずつDTが2以上の局が居ますが、これはPCの時刻がずれている可能性が大きいですね。

ちなみに自分のPCのクロックをチェックするとピッタリでした。

時刻状況

FT8を運用していて、このように来る信号の殆どがDTが大幅にずれている現象は初めて体験しました。それでもデコードするってすごいなって、ある意味感動しました。

しかし、こんな現象がいきなり発生すると、自分の設備が壊れたかなって思ってしまいますよね。

 

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ABOUT ME
JE2UFF_Toshi
年々若者のアマチュア無線人口が減る中、何時までも現役でやり続けたく、若き日の想い出を胸に、熱き思いを忘れないように「燃えよDX」と言うタイトルを付けました。単身赴任以降、過熱するDXスロットゲームに違和感を覚え、主力だったHFのアンテナも下ろしてしまったこともあり、燃えるような情熱からいろんな楽しみ方が有るんだ。そう思えるようになって、タイトルもむせん見聞録に変更しコツコツマイペースでやってます。 最近は6mの面白さのハマっています。 更に、長年勤めた会社も退職しサンデー毎日なった事をきっかけに、更にタイトルをきょうも無線日和に変更し、まだまだ続けますよ。
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