公開日 2019年11月18日 最終更新日 2019年11月18日 by JE2UFF_Toshi
こんばんは、一昨日から今朝までARRL EMEコンテストが実施されてきた。今年も調子を見るために参加しているのですが、毎回設備のPOORさを思い知らされる。432MHz自体はマイナーなので、でている局は決して多くはないのですが、こだわりを持った局が多いですね。
また、DXCCも100を超えていふ人もいるので、非常に長く楽しめると思うのです。近年、FT8によるデジタルモードの台頭で、過去は難しかった事が非常に簡単にできるようになってきた。
例えば、160mもCWのときにはコンディションと自分の耳と、アンテナの良し悪しにより100Eまで苦難の道程だった。当然、WACをやろうとしてもSAやAFが非常に遠く、何年も費やしてやっと1局できたって感じでした。
しかし、FT8の出現に寄ってソフトが勝手にデコードしてQSOをやってくれるようになったので、大パワーを持ってしなうても、WACや100Eに手が届くようになった。これは非常に喜ばしいことでもある反面、今までの醍醐味というものがなくなってきている感じだ。
しかし、EMEの場合には同じデジタルモードですが、飛ばす距離も異なり、電離層通過で偏波面が変わり、月面の反射で偏波面が変わり、更にもう一度電離層を通過する時点で偏波面が変わる。出した時と同じ偏波面で戻ってくることは無い。
しかも、大気中の水滴や塵で伝搬減衰が発生するので、今日できたから明日できるという保証は一切ない。15mのディッシュのHB9Qや128八木のDL7APVでさえ、日々到来する強さが変わっているのですから。
今回のコンテストですごく感じたことは、アンテナはやはりタワーには1種類がベストであるということ。つまり、最近432MHzの8八木の内側に1.2GHzの8八木を取り付けたのですが、アンテナ同士が近すぎて、パターンの乱れが大きくなったようなのです。
ホント?って思うでしょうが、先のDL7APVはコンディションが良いときは−5dB程度で電波が到来します。耳で聞こえるほどの強さの信号なんです。それが1.2GHzのアンテナを内側に搭載したら、電波強度が−23dB程度になってしまったんです。コンディショっが悪いとは言え落ちすぎですね。128八木でKW出力の局がそんなに弱いわけがない。
1日だったらコンディションかなって思うのですが、2日連続なんでこれはコンディションではないなと判断しました。急遽、バンドがクローズしている時間帯にタワーに上がり1.2GHzのアンテナを全て撤去しました。これで432MHzだけになりました。
実は、1.2GHzののアンテナはクランクアップの場合には、ケーブルガイドがタワーに付いているのですが、そのガイドとの距離が2cm程度しかないんです。スタック幅をかなりずらして広くしても、それくらいしかマージンが撮れない。80度まで仰角をつけていたときに風で煽られてそのケーブルガイドにエレメントが引っかかってしまいました。
その影響で、仰角は戻らない、回転もできないという悲惨な目にあってしまい、日曜日の朝は日の出まで何もできず、日の出後に問題を確認し修理しても同じことが発生すると判断したと同時に、先のビームパターンの影響もあり下ろすことを決心したんです。432MHz EME命ですから。
定年後、もう1基タワーを上げたらそちらで1.2GHzをやろと思いました。
1.2GHzを外したアンテナはスッキリしたと同時に、DL7APVの信号も−12dBくらいにまで戻りました。10dBの改善です。1.2GHzのアンテナをつけてから数カ月間全く信号も聞くことすらできなかったVK4EMEともQSOができましたので、やはり別のバンドのアンテナの影響は避けられなかったようです。
しかし、今回のコンテストでは、先方から信号は見えると言われながらも相手の信号は見えないというパターンが多かったです。
受信系の改善を図る必要がありそうなので、また考えてみたいと思います。マストにつけてある垂直の4八木もマストの影響とかあり、VSWRが1.45と高めなので、こちらもアンテナを自分で作って変更しようかと考えています。
やっぱりアマチュアの自作の領域が残されているモードなので、非常に楽しいですね。
次はDL7APVも使っているDG7YBNのアンテナを作って見ようかと考えています。天野アルミに見積もりを依頼しました。