公開日 2019年3月7日 最終更新日 2021年11月10日 by JE2UFF_Toshi
本格的にEMEに挑戦
ふと、夜空を眺めながらEMEに挑戦でもしようかなって思いました。そのためにはハイパワーの申請を行い、変更工事を完了させる必要があります。
何処にするか迷った挙げ句、バンドは430MHz。EMEの中でもマイナーと言われているバンドですが、アンテナの大きさが丁度良い事と、マイナーと言われているので中々QSO出来ないと言う事で、チャレンジを含め長くやるには良いバンドかなと思い選択しました。
430MHzでハイパワーの申請はローカルにもいなく、暗中模索の中で始めて無事落成まで到達したので、ブログに書いた内容をまとめてみました。
今回の監査は、監査員の病欠により1ヶ月半以上の待ち状態が続きましたが、単一バンドだったこともあり比較的簡単に終了したことがあげられます。
また、電波防護指針も、HFと異なりビームパターンが鋭くなるので、俯角による減衰量が大きく思った以上にアンテナ直下への輻射は無いという事ですね。HFや50MHzではこの俯角による減衰が殆ど取れないので大変なのだと思います。
まずは準備期間
何をするにも初めてなので、東海総合通信局にお伺いを立てることから始まりました。ドキドキしながらの電話対応。思っていた以上にざっくばらんに話してくれたので、少しは気我楽になったか。
この1本の電話から、自分のハイパワー化への道のりがスタートしたんですよ。
実際には、3月末までが実際の準備期間でしたね。
2017年2月7日から始まった準備作業は、2月中はその5までのステップが進みましたが、課題は山ほどあるんですよね。
いよいよ3月に入りまだまだ準備は続きます。
中途半端だったアンテナも、本格的にEMEをするために増強し、それなりに見栄えも良くなったんですよね。
さてここからは、必要な部品が徐々に揃い始めていよいよ環境整備ってとこでしょうか。
ここまでは、IC-9100の追加申請で電波形式の問題とか指摘されてしまい、少々時間がかかったかな。
そしてここからが、実際のハイパワーに向けた防護指針などの計算処理などが始まったんだよね。
やっと一通りの書類が揃って、東海総通に提出できました。
ここまでで、やっと書類の提出が終わりスタートラインに立ったって感じでしょうか。後は書類の不備が有るか無いかで次のアクションが決まりますね。
いよいよ落成検査に向けての活動が始まりました
東海総通からいきなり電話が有ったみたいだが、単身赴任中なので直接は話が出来なかった。果たして電話の用件は・・・
いよいよ東海総通から書類が届き、試験電波を出せる状態になりました。後は具体的な準備をして、試験電波の発射届けを出せば430MHzでの500Wの送信が可能になります。
いよいよ試験電波の発射で、近所の電波障害調査に入ります。特に問題がなければ工事落成検査の申請が出来るんですよね。
試験電波発射完了。後は近所から障害表の回収をするだけです。果たして結果はいかに?
回収段階で、1件だけゆらぎが1回だけ有ったとのこと。再検査をしますかの問に対して、特に問題は無かったようにも思うので再検査はしなくて良いとの了承を得た。この内容を記載して、試験電波発射による確認結果をとりまとめて、無線設備変更完了通知と一緒に東海総通に提出。
書類の提出は完了したのだが、担当者不在で日程は未定とのこと。
日程が決まらなかった原因は驚きの結果だった。なんと、検査担当員が病欠とのことです。これでいつ検査が出来るのか殆どわからない状態。こまったもんだね。
そして待ちに待った落成検査の実施が決定。5月の連休に電波障害調査を完了してから約2ヶ月、やっと待望の検査を受けることが出来ました。
ハイパワー化のまとめ
今回、自ら免許ソフトとパワポを駆使して作り提出したのは以下のもの。
①アマチュア無線局の無線設備等の変更申請(届)書
②無線局事項書および工事設計書
まあこれは、何を変更するのかで、この内容について東海総通から確認の電話が有った。
③付属装置の諸元
おなじみ、付加装置を付けてJT65を実施するための詳細内容
④送信機系統図
⑤リニア回路図
⑥430MHz帯空中線電力500w申請理由書(申請する場合)
⑦電波防護指針計算書
⑧ビームパターン図
これはクリエイトに相談して使えそうなデータを貰い、それを防護指針の俯角の値に使用しました。
⑨設置場所付近の地図 半径20m、50m、100m
これは⑪の状況報告に関係して、何処にどんな施設が有るのかを表記するために100mまでの3種類を用意しました。近所に公共機関(警察、消防署等)、携帯アンテナ、病院(開業医等)の位置(Googleマップではなく、国土地理院のものを使用)
⑩空中線配置図
おなじみ、横からと上からのアンテナの配置図で、一番近い隣家の人が立つ位置と、俯角計算の図まで付けました。全部で4枚かな。
⑪状況報告書
近隣の業務無線状況の報告を簡単にWordで記載しました。
なんだかんででそこそこの枚数になり、折らないでA4サイズの封筒に返信用のA4封筒を入れて東海総通に提出しました。
UHF帯でのハイパワー化で、実際にはどうなるかと思いましたが、意外とあっけなく検査も完了して無事500Wの免許を受けることが出来ました。
東海総通の方といろいろと話もでき、非常に有意義な経験をしたと思います。次は1200MHzのハイパワー化に挑戦してみたいと思っております。
さて、いつになるかな?