公開日 2006年4月3日 最終更新日 2006年4月3日 by JE2UFF_Toshi
今日から上海です。金曜日まではDXは休暇ということで、ローバンドシーズンを振り返って今週は書いてみようと思います。
まず、現在2つのリグを使用しローバンドを運用しています。2台ともけっして新しいリグではありません。CRTをLCDに交換したIC-781LとIC-756PRO2です。アナログとDSPのリグで1年間ローバンドに使用してみてアナログのリグとDSPのリグの差がやっと解ったようなシーズンでした。
IC-756PRO2はPRO3が出た時期に最終型と言う事で安く購入し、流石に今時のリグらしくSWがふんだんに盛り込まれたリグで、運用面に於いては非常に楽になっています。バンド、モードを切り替えても、そのときの設定したATTやAGC、フィルタや周波数などを全部記憶している為にいちいち再設定する必要が有りません。
ここで、あくまでも運用面と書いたのは、実はSメーターの振れ具合の割にはローバンドが聞きにくいろ言うことです。Sメーターが振れているイコール、信号レベルが強いので聞きやすいの方程式が成り立たないのです。
当然、ローバンドなので一概には言えませんが、流石にSががんがん振っていれば聞きやすく成るはずです。SWで処理されているAGCの関係か、FASTに設定すると元気よくSメーターが振れます。
781Lと比較すると同じ信号を聞いてSで2つ程度差があるように思われます。781Lの感度はハイバンドでこそ現行機種と比較すると若干劣るかもしれませんが、ローバンドでは差は無いと思っておりますし、むしろ良い方なのではないかと思っていました。
従って、PRO2はメーターが元気よく振っている割合に聞きにくく、耳が非常に疲れるのです。何故かを常々考えていましたが、先般実施されたTY5WPを80mで受信してはっきりしました。
PRO2では確かにSは元気よく9まで振りますが、信号の強さに対して何か薄い膜がかかったように微かに濁って聞こえます。感じると言うには、測定器を用いてAF信号を解析したわけでは有りませんので感じるなのです。
どうもDSP処理による量子ノイズのような感じです。逆に781Lの方が信号は弱いですがクリアに聞こえます。この変の違いがローバンドを運用した時には決定的な差として出てきているのではないでしょうか。可笑しいもので、40m以上では特に大きな差は感じられないのですが、80mになると差が歴然と出てきます。
多分、同じDSPでも高級機のIC-7800等では異なっておりこのような聞こえ方はしないのかもしれません。しかし、外付けのMFJのDSPフィルタではこのような聞こえ方はしないので、やはりDSPに種類とこれを制御するFWで差が出てきているのではないでしょうか。
そう言えば、DSPフィルタのDSP-9+等は流石に初期段階のDSPフィルタの為に、入れた瞬間にヒスノイズが非常に気になりますが、MFJの場合は音がまろやかに成りますが、ヒス音自体はさほど気になりません。
このように、私の今シーズンのローバンドの成果として、それなりのアナログ機はやはり現在のローバンド環境でも十分通用すると言うことだと思います。
次回もこの辺の続きから書きたいと思います。