公開日 2008年3月24日 最終更新日 2018年4月21日 by JE2UFF_Toshi
2008年3月21日付けで2008年2月17日以降のコソボ運用がクレジットされるようになります。と言ってもDXCCの話ではありません。
3月21日付けで、CQ DXのアワードマネージャーであるビリー・ウィリアムズ(N4UF)よりCQ DXアワードのカントリーと領土リストにコソボを追加するアナウンスが有りました。
今回のコソボは2008年2月17日以降の交信が有効でクレジットされます。現在CQ DXアワードのオーナーロールでは355以上クレジットされていますが、今回の追加により更に高いプレステートメントの為にも、5月31日までにクレジットをアップデートするべきだと言っています。
現在、CQ DXアワードに準備された有効エンティティは4月上旬で338でした。しかし、これにコソボが追加されますので、6月上旬の最新リストでは339になるでしょう。
コソボ問題は国際社会情勢と同様にアマチュア無線会でも論争の対処になっています。2月17日の運用についてARRLはコソボではなくセルビアからの運用とみなし、DXCC上はノークレジットと判定しました。合衆国をはじめとする欧州諸国は直ぐにコソボの独立を承認しましたが、ロシアと中国がそれに反対し、コソボを独立国として承認する採択には拒否権を使うと国連に対して圧力をかけました、
CQ DXアワードのスタッフはARRLがコソボをDXCCリストに追加することを認め無いことを十分承知しています。認めるためには国連に加盟するか、ITUがプリフィックスを割り振るかのどちらかですが、直ぐに実行されるとは思えません。CQ DXアワードメンバーはアマチュア無線の世界を世界情勢と同等に扱うのではなく、合衆国とその他欧州諸国が認めた時点でコソボを承認するべきであると言う判断によりCQ DX アワードのリストに追加したようです。
このクレジットはあくまでもCQ DXアワードの事でありDXCCには関係有りません。また、CQ WW DX Contestの国のリストにも影響しません。(無効です)CQWW規則は国のリストがDXCCとWAEリストで構成されています。もし、WAEのリストにコソボが追加されるようであれば、CQWWのリストにも自動的に登録されることになります。しかしながら現在のところWAEのリストにコソボが追加される気配はありません。