公開日 2012年9月5日 最終更新日 2018年8月1日 by JE2UFF_Toshi
おはようございます。SSNが156まで上昇しておりますが、A-Indexが32のためにコンディションは・・・数日前のSolar Radiation Stormの影響が出てきているのか?
昨晩帰宅後、20mのJT65を見ていたときの事です。-20dBでQSOしていたのですが、全然信号を拾えなくなってしまったと思ったら、次のような信号がバンドの真ん中に出現しました。
真ん中に200Hz以上に広がり、誰かがQRVしているのがわかります。本来のJT65の信号は広がった信号の直ぐ左や、右端に有るような細い糸のような信号です。
このように糸のような信号が見える時点で-15dB程度で、それでも強力な部類に入ると思います。
-20dBを超えると、この糸が更に細くなりかつ途切れ途切れのように見えますし、更に調子が良いと信号がウォータフォールに見えなくともデコードします。
しかし、このように200Hzも広がった醜い信号が出現すると、リグのAGCが振られて弱い信号がロストされてしまい、非常に迷惑します。
ALCを気にせずに運用しているか、もしくはコンプレッサーが入ったまま運用しているかで、波形を見ると尖頭値がクリップされて波形幅が均一になっているところを見ると、コンプレッサーが入ったままのように感じます。
この局が出てきたら、バンド内がざわつき出しQSOどころではなくなったのでしょうか、沢山出ていたEUの局も、みんないなくなってしまいました。
当然ですが、この局に対して誰もリターンはおらず、この信号をしばらくの間撒き散らしておりました。JT65の性格上、自由な文字がスペース込みで13文字しか遅れないので、オーバーモジュレーションである事を相手に直ぐに伝えられません。
自己の調整と管理状態が問われる事になります。PSKもそうですが、ALCを振らせない状態で運用するので、絶対的名出力が低くなりどうしても電波が飛んでいかない、そんなイメージになるのでしょうかコンプレッサーを入れて、平均出力を稼いでいるような局が見受けられます。
確かに平均的な電力は上昇するでしょうが、歪に弱いモードである為に絶対的な応答率に影響が出るはずです。そこそこの強さで来ている局をコールしてもリターンが無い、CQを出してもリターンが無い、そんな時は一旦コンプレッサーがオフであるか、ALCは振れていないか、確認してみるとよいでしょう。
電波の質が非常に目立つモードだと思います。
ちなみに、この歪んだ電波を出していたのは大陸のBG6で、最初にCQを出した周波数から移動したか、もしくはドリフトしたようです。信号レベルは-4dBでした。
今日も見に来て頂き、ありがとうございます。