公開日 2020年2月19日 最終更新日 2020年2月19日 by JE2UFF_Toshi
こんばんは。EMEをやっている関係で、どうしても微弱な信号をデコードするにはどのソフトが良いのかと、みんなどんなソフトを使用しているのかも同時に確認するため、moon-netにどのソフトが良いか?と言う問いを投げかけてみました。
おかげさまで、多くの局からいろいろな意見を聴くことができました。
総じて言えることなんですが、日本の環境と海外の環境はやはり大きく違うようで、その影響で二つに分かれたような気がします。
海外のEME局は、殆どの場合周囲に何もないような環境で運用している場合が多く、月の邪魔になるのが殆どが木が邪魔になるということのようです。日本の場合は隣の家が邪魔になると言う感じだと思うんですが。
そんな訳で、いろいろと聞いた感じをまとめてみますと、海外局の場合には意外とWSJT-XとMSHVを使っている局が多いと言う事です。両方とも、HFでのFT8の運用をベースに作られており、マルチデコードが可能です。環境ノイズが多い場所(JAなど)の場合には、せいぜい-27dB程度の信号迄しかデコードできないと言われているんですが、環境ノイズが少ない海外の場合には-30dBがデコード出来たという人がいます。
MSHVも同じですね。使っている人の中には、-31dBでもデコード出来たという人もいるようですが、使う環境によるようです。
しかし、貴重な助言をいただいたJH3AZCさんも含めて北米の局に言わせると、やはりWSJTが一番デコード率が良いとの評判で、同じ条件下で同時にテストすると一番よくデコードするのはWSJTと言う評価結果もあるようです。
特に、WSJT10よりWSJT9の方がデコードスピードが速いともいわれています。
VE1KGのコメントでは、WSJT9.7は-32dBまでデコード出来たとの事ですが、最も重要なのはアンテナでありソフトではないと言われました。確かに、検出できない信号はデコードできないですからね。
と言う事で、今までWSJT10を使用してきていますので、おおむね良い選択をしていることになりますね。今のPCの中にはWSJT9.7もインストールしてあり、WSJT10とWSJT9.7の同時受信が可能であることを確認出来ましたので、今度試してみようかと思います。
やはりアンテナとなると、早々にはアンテナの検討をしなければいけませんね。