公開日 2021年2月1日 最終更新日 2021年2月1日 by JE2UFF_Toshi
こんばんは。この前交換したばかりなのに、監視用のIPカメラがまた壊れたようだ。PoEなので、外部電源は必要無いのだが、画像が送られてこないところをみると、完全に壊れているようだ。
前回壊れたものを解体して、中を調べてみた。
IPカメラですが、仕様上はIP66仕様になっているんですよ。IP66は台風程度の雨なら中に入らないほどの防水処理の規格なんです。
しかし、実際に壊れたカメラを見てみると、ネジはすべてサビサビの状態。せめてステンのネジを使えよと思ってしまいました。
パッキンも薄く、しかもしっかりと潰れているのはネジを締める部分だけのように見えるんです。
しかも、何だか白い粉が吹いている感じでちゃんと潰れて防水の意味を成していたのか、かなり疑問があります。
キバンをマイクロスコープでチェックしてみました。
なんと、びっくりするのは各SMDのハンダ付け部分です。
ハンダ付けがされている部分に、何だか淡黄色の膜のような物がついているんです。最初は防滴剤でも塗ってあるのかと思ったのですが、よく見ていくと何だかおかしいんですよね。
もし、防滴剤を塗ったのであれば、部品の表面にも防滴剤が付いているはずです。しかし、付いている形跡は見られません。
右側にあるICのリード部分のハンダ付けを見ると、リードの半田の周囲に沿って淡黄色のものが付着している。リード表面には見られないし、リード間の基板表面にも防滴剤のようなものは見られない。
ICののリード1個ずつに防滴剤を塗るようなことはしないで、リードの部分なら全部ICのの外観を囲うように塗るはずですね。
ということは、この淡黄色の物体はフラックスが水滴と混ざってこの色になった可能性がありますね。
いずれにしても、各部品の足全部ではなく、ところどころに付いているということから、中に水が染み込んでいると考えられます。
筐体内部にも白い粉のようなものが付着していたので、中に水が染み込み熱で内部の材料と化学反応化何か起こして、この様になったようにも思えます。
いずれにしても、IP66というのがちょっと嘘くさいですね。中国製なので、一見見た感じは良かったのですが、実際にはスキマが多くて水漏れしているってことですかね。屋根の下に有る物は同じものですが、直接激しい風雨にさらされないので、大丈夫なのかもしれません。
壊れるのはいつもタワーのアンテナに付けたものだけですから。
また交換しなければいけませんが、今度は同じ中国製でもIP67のものを使ってみることにします。