最近のリグは、外部基準入力が可能となっており、外部基準のOCXOを使用することでリグの周波数安定度を高める事ができますね。
特に最近のデジタルモードの運用では、周波数がドリフトすると復調ができないので大きな問題になります。IC-9700も430MHzや1200MHzで運用するとノーマルでは顕著にそのドリフトが分かります。
その為、IC-9700においては数々のOCXOが販売されております。自分も、内部発信器の上にインジェクションボードを取り付けて、直接49.152MHzを入力してPLLにロックを掛けています。
また、IC-9700の前はIC-910/911がポピュラーで、多くの方がサテライト通信やEMEに使用しておりました。その為、IC-910/911用として外部基準入力回路を追加するキットが発売されたりもしておりました。
今は無きマキ電子が販売しておりましたね。
そんな中、IC-911が生産終了になりICOMのVUHFオールモード機が無くなり、しばらくは代わりとなる機器が販売されませんでした。
その後、HF〜VUHFまで使用可能となったIC-9100が販売されいろんな方々に使われるようになりました。しかし、このリグはIC-911と同じように外部基準信号入力コネクタが付いていないんですよ。
自分もこのリグでEMEの免許を取りました。何も対策をしないIC-9700よりは遙かに安定しておりますが、それでも周波数ドリフトはするようです。
そんな中、このIC-9100用の外部基準入力用キバンの情報が入ってきました。
これはVK3HZが設計したようで、PLLキバンの上に小亀キバンを載せて、そこに外部基準信号を入れるようになっております。
非常に小型で、昔のIC-911用のキバンに似ていますね。以下でPDFの説明書を見る事ができます。
RefGen 1V4 Install IC9100 VK4AMG May19
このキバンはA$100で購入することができるみたいですね。ただ、PLLキバンのパターンカットとか有るようですので、メーカー保証は効かなくなりますね。
また、UX9100(1200MHzユニット)が付いている場合、取り外す必要が有る事と、バックパネルのアルミダイキャストにSMAコネクタを取り付ける穴を開けなければいけないことが大がかりな作業になります。
IC-9700の時もそうでしたが、VKではICOM用の外部REFボードの設計が盛んのようですね。
やってみたい気はありますが、UX9100を取り外して作業をする気にはなれないなぁ。