ここの所RFの回り込みによるPCの暴走が発生している。しかも発生するのは80mのみで、その他のバンドは皆無なんです。
発生原因を調べていくと、どうやらリグとPCの間を接続しているUSBケーブルから回り込みが発生し、PCが暴走すると言うかUSBデバイスだけがハングアップしてしまうようだ。
従って、PC自体の動作はしているのですが、JTDXに対してオーディオ入力が入らない、リグのコントロールができないと言う不具合です。
これらの症状は、JTDXを終了してもPCを再起動するまで復帰しません。他のバンドでは一切出ないで、80mでTuneをとっただけで発生してしまいます。
どうやらUSBケーブル経由で回り込んで知るようで、リグからPCへはリグ制御I/FとUSBオーディオの2本が入力されており、各々コア入りの2重シールド線ですが回り込むようです。
どうしたらよいモノか考えたのですが、リグとPCの間を電気的に遮断できればよいと判断し、この前作成したUSBアイソレーターを挿入し、かつPCとUSBアイソレータの間にもW1JR巻きでフィルタを入れました。
しかし、USBアイソレータは1個しか作っていないので、まずは効果の確認をするためにUSBオーディオ側に入れて確認してみました。
その結果、80mのTuneでPCが暴走するとJTDXのウォーターフォールは真っ黒で表示をしなくなりますが、このUSBアイソレータを入れるとPCが暴走しても普通に表示を続けます。
しかし、PC制御側が暴走しているのでバンドも切り替えられませんし、当然送信もできません。
と言う事は、USBアイソレータとW1JR巻きフィルタを入れれば回り込みを防止できると言う事が実証されました。
昔、キットのUSBアイソレータを購入して入れたときは高価が無かったのですが、今回自作したものは出力側にコモンモードフィルタが実装されていることと、アップストリーム/ダウンストリームの両電源ラインにはチョークフィルタが入っているからと、W1JR巻きフィルタの相乗効果だと思われます。
完全対策にするため、急遽もう一つUSBアイソレータを作成しようと思いましたが、コア部品のみ前回予備で購入していなかったので、まずは有る部品を全て取付、残りを発注しました。
2回目になるので、今度はSMDのコモンモードフィルタも短時間で綺麗に取り付ける事ができました。
後は部品が到着し、完成するまでは80mにQRVできない状況です。