コスモウェーブに頼んでおいたPGA-103+が到着したので、最終的な取付作業を実施した後にデバッグ開始。
SMDの半田付けは、フラックスを塗ってから半田付けすると半田の濡れが良くなり、見た目も綺麗になりますね。すっかり忘れていました。
最後の部品も取付けたのはこんな感じに組み上がりました。
右側のSMAコネクタ間がPGA-103+の組込LNAです。一様ですね、シールドケースを付けられるように半田付け用の穴を開けてありますので、時間があるときにシールドケースを作ろうかと思います。
さて、完成品に対して電源を入れでバッグを開始。
あれ?
電源を入れるとリレー動作確認用LEDが全部点灯しているではないですか。PTTをグランドに落とすと、リレーは何だか動いている音はしますが、何だかおかしい気がします。
回路図を見直してみてもおかしくない、はて?
とりあえずLNAのGainとNFをチェックしようとNFメーターに接続してチェックしてみたのですが、GainがマイナスでNFは35dBなんて表示。
これは動いていないと言う事ですね。
もう一度回路図と実装部品をチェックしてきます。そもそもリレー確認用LEDが点灯している所からおかしい。
パターンも問題無いし、実装部品も指定通り。何でだろう……
しばらくチェックしても分からない。問題となる場所はリレーを引いているトランジスタなんです。でも指定通りに2N3904が実装されている。間違っていないのに何で動作がおかしいのだろう?
データシートを確認してビックリ!
なんと、パターンと実際の部品の足の位置が違うんです。パターンは左からECBなんです。でも2N3904のデータシートを見たら左からEBCなんです。
CADのフットプリントはECBなんです。多分、2SC1815を使用していればこんな問題は発生しなかったんだと思います。
たまたま使ったのがいけなかった。
しょうがないのでいったんトランジスタを取り外して、ベースの足に絶縁チューブを入れてコレクタの足とクロスさせキバンに実装しました。
計3箇所のトランジスタの交換工事です。
変更後電源を入れると、LEDは消灯しておりPTTをグランドに落とすと点灯になります。
やった、正常になりました。再度LNAの測定です。
PGA-103+をポン付けの状態で調整するような箇所はありません。Gainは約18dBでNFは0.85です。まあPGA-103+の一般的な数値ですね。一様問題無く動いたようで、PTTをグランドに落とすと、ちゃんとLNAの電源が切り離されます。
PTTを復帰させると、約0.4S後に電源が入るようです。
続いて、実際に使用する最終形状でGainとNFを測定してみました。実際には、外付けでLNA+BPFを入れます。その後、BPFを通過した信号を再度内蔵LNAで増幅する構造です。
初段はVHF DesignのLNAでその後にBPFを入れた回路でのGainは37.36dBでNF0.72とNFは若干改善されたみたいです。
次は実際のリグに付けて受信の感じと、電波を出したときの回り込みなどを調べて見たいと思います。