現在、IO-117のデジピーターは停止しており次回ONになるのが12日の0Zというアナウンスが昨日出されました。昨夜は6mの夜間のコンディションもパッとしなかったので、ここぞとばかりに気合いを入れてAntenna Sequencerのデバッグを実施しました。
前回、受信V-POLで送信がH-POLのクロスモードが上手く動作しなかったので、一生懸命に回路図とソースを眺めながら、デバッグを行いました。
一部の関数の内部を修正することでなんとか無事に動作するようになりました。
これが完成品です。
動作が分かるようにアッパーカバーを外してみました。
これが電源OFFの状態です。ここからメインスイッチを入れると、初期値のH-POLの状態になります。
送信も受信もH-POL側のLEDが点灯しております。LNAのスイッチを入れると、LNAの動作を表す黄色のLEDが点灯。
この状態でPTTが入力されるとPTT LEDが点灯します。
真ん中のリレーのLEDが点灯し、外部制御用のPTT OUTがONします。
次に、POL SWをV-POLに切り替えます。
POLを表すLEDが送受共にV-POL側に移動します。偏波面切り替え用のリレーがONしてキバン上のLEDが点灯しています。この状態でPTT ONにすると、同じくPTT LEDが点灯しますね。
PTT LEDが点灯し、先程と同じようにPTT OUTのリレーが動作しているためキバン上では偏波切替用リレーの2つのLEDが点灯指導指していることが確認できます。
次が問題のクロスモードです。
クロスモードのスイッチをONにしただけでは、受信がV-POLになっているので偏波切替用リレーがONし、V-POLで有ることが確認できます。
ここにPTT ONとすると
PTT LEDが点灯し送信状態になっていることが分かり、送信のLEDがH-POL側に切り替わって居ると同時に、偏波切替用リレーはOFFでH-POLになっているのでLEDは消灯しています。しかし、送信なので外部制御用リレーはONしております。
これで無事送信はH-POLで受信がV-POLのクロスモードが動作していることが確認できました。
今まで1ヶ月ですが、IO-117とQSOしてきて感じたのは確かに衛星の回転により偏波面が変わる為、受信の時にはH-POLとV-POLの切替が必要でした。
しかし、送信側は全般的にV-POLよりH-POLの方が通りやすい感じがしております。だから、今回も送信はH-POLで受信がV-POLと言うクロスモードを作成したんです。
これでなんとかIO-117のデジピーターが動き出す前に、本装置が出来上がることができて良かったです。これで次回はクロスモードによる実験ができると思います。
今回、偏波面の切替用リレー制御は本体のPTTに連動させますが、実際にLNAのON/OFFを制御するのはDIGI KEYER II側で行いますので、こちらは本体PTTの信号を受けた後で、数十ms遅れてオンし、更に数十ms遅れて信号が出るシーケンスになっているので、特に問題は無いかと思っております。
自分で回路を設計し、PWBパターンを作成し制御用SWをつくるのは楽しいですね。SWは正直ですから、動作しないのはパターン設計が間違っているかSWが間違っているかのどちらで、いずれにしても自分の責任で有ることに変わりは無いですから。
デバッグをしているとあっという間に時間が過ぎていきます。
次は何を作ろうかな。