公開日 2013年2月15日 最終更新日 2013年2月15日 by JE2UFF_Toshi
何時ものDXレポートはら少し離れて、最近のRTTY-MLで話題になっていた事柄についてです。
確かに・・・ と思う内容、と言うかずっと昔にRTTYのコンテストに参加した時の事を思い出しました。
MLにポストされたタイトルは「Dash vs space, more beat this to death」と言う内容で、何についてかと言いますと、コンテストレポート、特にシリアル番号を受けた時に文字化けする事についてです。
皆さんも経験が有ると思いますが、コンテストナンバーを受信した際に、599のレポートまでは正しくプリントするが、シリアル番号を受信した際に文字化けして番号が分からなくなってしまう。
ずっと昔、今から10年以上前に当局がRTTYのコンテストに参加した際に、初めてこのような体験をし、それらについて当時のRTTY Journalに書かれた記事を思い出しました。
一般的に、UOS(UNSHIFT ON SPACE)が受信側で入っていると、送信側に関係なくスペースを受信した後は、強制的にレターコードにしてしまいます。
通常数値はフィギュアコードですから、UOSが入っている場合にはスペースの後ろに数字が来ると、全て化け時になってしまいます。そもそもUOSを使用する目的は、簡単に言うと平文を受信している際に、ノイズの影響でレターコードがフィギュアコードになってしまっても、一度スペースが入るとそこでレターに強制的に戻し、化け字を最小限に食い止めることが出来るからです。
しかし、受信側がUOSを入れていても送信側がUOSを入れているとは限りません。MLの一部を引用すると
Non-USOS transmitter transmits [FIGS]599 123 123
Non-USOS receiver prints 599 123 123
Non-USOS transmitter transmits [FIGS]599 123 123
USOS receiver prints 599 QWE QWE – Oops!
USOS transmitter transmits [FIGS]599 [FIGS]123 [FIGS]123
Both receivers print 599 123 123
Either transmitter transmits [FIGS]599-123-123
Both receivers print 599-123-123
となり、組合せによりどのように表示されるかが良くわかりますね。
この例からも分かるように、送信側がUOSが入っている入っていないに関わらず、全ての数字の間に – を入れて結合すると、受信側がどちらでも正しく印字するので、この方法がベターだと、この投稿者は言っております。
確かに、相手がどんな受信設定になっているのか判らないのと、昔はPCではなくHWの電動タイプライタだったので、化け字が発生するとその分紙が無駄になる事もあり、数字のレポートを送る際には、必ず間にはダッシュを入れろと言われてきました。
しかし、時代は流れRTTY JournalのようなRTTY専門誌も無くなり(正確に言うと無くなってはいないようですが)して、専門的な事が書かれている書物を手に入れることや、読むことが少なくなった事、MMTTYの普及で動作原理を知らないで運用を始めた方が増えてきた事が、このような内容がMLにポストされるのだろうと思います。
投稿した本人は、何で数字のレポートを送ると、やたらと文字化けするのだろうと思ったのでしょうね。
何か、RTTYを始めた頃の状況が、このMLを読んで蘇りました。まあ基本的には、レポートを送る際には、数字の間にはスペースではなくダッシュを入れたほうが、相手にとっては親切になると言う事ですね。
今では、知らなかった人が多いのではないでしょうか?
今日も見に来て頂き、ありがとうございます。
いい勉強になりました。
そもそも機械時代も知らずに、PCでTTYを始めた者にはその辺りも理解せずにやり過ごしておりました。
こんにちは。そうですね、MMTTYの普及に伴い、運用を開始した方達は、MMTTYの個々の設定の内容も判らないで、初期設定のまま使用している方が多いでしょうね。
設定を少し変えるだけで大分変わりますし、個人的にテストした感じでは、初期の1.65Dが一番デコーど率が良いような感じもします。
そういえば、コメントをもらいまして九州DXersミーティングでお話した事を思い出しました。月日がたつのは早いですね。