公開日 2006年12月30日 最終更新日 2018年4月21日 by JE2UFF_Toshi
PSK31を運用するとき、IFが完全にDSPの場合はFILTERの調整がSWで出来るためにUSBの250Hzというような設定が可能だが、IFが半DSPの場合にはXtalFILTERが存在するのでそのような設定が出来ない。
WidthやPBT等を使い帯域を絞る方法も有るが、なんかいまいちで調子が悪い。IC-756PROシリーズの場合はこんな悩みは無いが、その他の場合には存在する。(当然IC-7800は出来ると思うが、FTDX9000やFT-2000が出来るかは触ったことが無いので不明)
そこで考えたのが3rdIFの455KHzでSSBのナローフィルタの場所にCWのFILTERを挿入することだ。2ndIFの場合はモードによりキャリヤポイントが違うが、455の場合はほぼ同じなのでこれなら使えるだろうと思い早速購入。国内を捜したが安くはなかったのでe-Bayで調達、やっと今日USAからはるばる届いたのでした。(ちなみにINRADではないです。高いですから純正品です)
早速ケースを外し挿入し再組み立て。期待を胸にMixW2を立ち上げてFILTER帯域のスペクトラムを見る。おおおおおお、500Hzになっているではないか。250Hzでも良かったのだが、やはりあまり狭すぎで失敗した場合のことを考え購入には踏み切れなかった。
しかし、500Hzの帯域まで狭まるとだいぶ調子が良い。SSBのFILTERのままだと強力な信号でAGCがかかってしまい、微弱な信号が消えてしまったが、今度は帯域外に十分に持って行くことが出来るので非常に調子がよい。
これで、一世代前のリグでも十分PSKが使用出来るようになった。強風でタワーを上げられないときでもPSK31なら余裕でQSO出来るのでこれからが非常に楽しみだ。