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MMTTY強化施策3

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公開日 2008年8月25日  最終更新日 2008年8月25日 by JE2UFF_Toshi

 さて、今回もMMTTY強化についての続きです。JA3GNさんからもコメントを頂きました。残念ながらBYからのコメントが現状はじかれますので、コメントに対する回答も含めて書かせていただきます。

 一番興味というか関心を持っているのは、マザーボードの設計メーカーはオンボードのサウンドチップを搭載するに当たり、アナロググランドとデジタルグランドの関係、電源ラインの平滑回路の状況などです。

 元々、サウンドチップ自体は最近までは搭載されておりませんでした。しかし、CDやDVDの普及に伴いマザーボード上に搭載し、とりあえず音が出れば良いと言う位の考えで搭載が始まったと思います。当然、デジタル主流のパターンの中にアナログを入れるのですから、本来であればプリント版の層をデジタル、アナログで分けるのがベターだと思うのですが、コスト見合いで多分同じレイヤーに作られているのではないかと予測されます。同じレイヤーと言うことは、グランドのインピーダンスが不安定じゃないかな、なんて思いますが。

 また、マザーボードのカタログを眺めてみますと、CPUの安定動作やクロック倍率の変更によるマージン確保の為に、CPU系の電源回路には国産の電解コンデンサ使用による電源強化等と書かれておりますが、オーディオ系の電源強化に対して書かれているマザーボードは当局は見たことがありません。それくらいマザーボードメーカーからみたらおまけなのだと思います。

 オンボードでなくとも、PCIスロットに挿す場合でもPCIスロット自体が何が刺さっても良いように設計されているため、電源回りなど考慮されていないのは周知の事実です。GPUに関しては、PCI系からの供給ではまかないきれず動作不安定になりますので、最近はPSUから直接給電する方式が流行っています。

 更に突き詰めると、全ての電子部品に供給しているPSUはスイッチング電源を使用し活CPU,CPU、HDD等と全てのデジタルデバイスへ直接繋がる物とアナログ回路は共通化されているのです。某Y社にいた頃アナログのAF回路を担当して設計していた当局から見ればとんでもない使い方をしているなと思えます。

 崇拝されているST-6について見てみますと、入力からATCからスライス迄はOP AMPを使用したアナログ回路で電源も±15Vで使用します。これは出来るだけ大電圧でリミッティングを掛けたいと言う所からです。基本的には+12V等の単電源は使用しません。その後TTLに変換するのでここで初めて+5Vのデジタル信号になります。自作する場合なども、アナログ系とデジタル系は使用するデバイスの違いにより電源もグランドも分けます。アナログとデジタルはインピーダンスの低い点で結合されることになるわけですが、これをやたらに行えば電位差により逆流するわけです。単純にマザーボードの設計と比較する事は出来ませんが、通常考えるとデジタル信号は第十何高調波までを含んだ歪んだ信号であり、当然同じ電圧のアナログ信号と比較した場合にはパワーが異なりこの高調波歪み分がアナログ回路に影響を与えるのだと思います。

 それでは、具体的にMMTTY等のサウンドチップを使用して復調をさせる場合の注意ポイントは何になるのかと言いますと

1.リグとの接続には低周波トランスを用いて直接グランド等を接続することは止める。もしくは、オプティカルケーブル等により接続する。リグとサウンドカードの電位差の影響を防止するため。(オプティカルケーブルが使用出来る機種は限られますが。)

2.サウンドチップの載った肝になる部分は、PC等の電源とは別電源で使用することが望ましい。出来ればPC内蔵よりUSB接続でUSBバスパワーを使用しないものがベスト。

3.デジタル接続部分については出来る限りPCやPTを使用してアイソレーションが取られている物が好ましい。(1項のトランス接続のデジタル版ですね)

以上の内容を1項目でも実現すれば、カタログスペックにうたわれているS/N100dB等という性能の恩恵を受ける事は可能となると思います。

 一例として、使用するPCは完全に無線専用として必要最低限のCPUスペックとグラフィックカードを用い、大容量PSUで軽く使用するだけでもだいぶ違うような気はしますが。通常、どうしても何でもかんでも1台でこなそうとするとハイスペック志向になり負荷管理がおろそかになりますから。特にハイスペックなグラフィックカードをむやみに使うのは禁じ手ですね。ものすごい負荷がPSUにかかりますから。

 今回はこの辺で・・・

ABOUT ME
JE2UFF_Toshi
年々若者のアマチュア無線人口が減る中、何時までも現役でやり続けたく、若き日の想い出を胸に、熱き思いを忘れないように「燃えよDX」と言うタイトルを付けました。単身赴任以降、過熱するDXスロットゲームに違和感を覚え、主力だったHFのアンテナも下ろしてしまったこともあり、燃えるような情熱からいろんな楽しみ方が有るんだ。そう思えるようになって、タイトルもむせん見聞録に変更しコツコツマイペースでやってます。 最近は6mの面白さのハマっています。
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