公開日 2010年4月17日 最終更新日 2018年7月29日 by JE2UFF_Toshi
シーズンオフになってきた160m。ここいらでスモールループののメンテナンスを見当。最初の頃は良かったが、最近ではシャントフィードの方がよく聞こえる時が多い。
来シーズンに備えて、5月の連休にはメンテを計画。その準備として、少々不安定になっているマッチングトランス部分をもう一度計算からしなおして作り直しをする事と、マストから少し話てマストの影響を無くす事の2つ。
マストから話すのは物理的な問題で、部品さえ有れば直ぐにでもできるので、今日は空いている時間を利用して再度計算をし直した。
まずは現状のループのインピーダンスがどの位になっているのかを、再度理論値で計算してみる。1辺が1.4mの2回ループでループ感覚は5cm。結合係数の理想は1ですが、よく分からないのでHJも元に0.088に設定。Qを300とした時の1次側のインピーダンスは計算上では6.7Ωになった。
2次側は同軸が取付くので50Ωとすると、6.7:50でインピーダンス比は約7.5となる。巻数比の2乗がインピーダンス比となるので、1次側の巻き数を8Tとすると2次側は22Tとなる。
理論的にはこうなるので、この巻き数で巻いてみる。当然、結合係数を1に近づけるためにバイファイラ巻とする。
出来上がったのはこのトランス。ちなみにLメーターでインダクタンスを測定すると、1次側が5.416μH、2次側は35.066μHになった。コアをカーボニルからフェライトに変えた影響だろうか、かなり大きくなった。これで上手く行くだろうか?
少々不安は有るが、とりあえずマッチングトランスとしては機能するはずである。連休に入ったら早速交換工事を実施してみることにする。
今年の連休はやることが多くて充実していそうだ。