公開日 2023年12月6日 最終更新日 2023年12月6日 by JE2UFF_Toshi
おはようございます。寒さが一段と厳しくなりました。シャックにいても足下が冷え冷えの状態になっております。VU7のペディが始まり、各バンドで賑わっておりますね。
IC-9700を使用している人は、周波数ドリフトからGPSDOによる10MHzの外部基準を入れている人が多いのではないでしょうか。その関係で、以前に以下のような記事を書きました。
これらの記事は、当ブログの中で一番読まれている記事になっております。
自分の場合は、DF9NPのボードも持っておりますが、現在は使っておらずにLeo BodnarのICOM IC-9700 Reference Injection Boardを直接TCXOの上に取付、同じくLeo BodnarのPrecision GPS Reference Clockと言う製品を使用して、直接49.152MHzを駆動しております。
ICOM IC-9700 Reference Injection Board
DF9NPの場合も、10MHzの外部基準信号を49.152MHzに変換しております。その際に、TCXOを同期させるパワーが不足していると言う話も聞きますが、Precision GPS Reference Clockでは+13.3dBmまでの出力が出せますので特に問題はありません。
話を戻して、DF9NPのPLLボードを取り付けるにはやはりICOM IC-9700 Reference Injection Boardが必要になります。製造メーカーが違うので購入にも時間と手間が掛かります。
このような2枚構成となっていたPLLが、つい最近の情報ではDF9NPが1枚に作り直したようです。
これは以前にあったのですが、コロナ禍でうやむやになってしまい世に出たのか分からないVK1XXのPLLボードと同じ構成だと思います。
現在、moon-netのMLで流れておりますが、今月末に完了で来年1月から販売のようですね。
こちらが実際にプロトタイプが実装された写真のようです。IC-9700のTCXOの上に被さるように取り付けられており、右側に部分がReference Injection Boardと同じ形状をしており、左側が従来のボードと同じではないかと思います。
当局はこのPLLボードを使わずにReference Injection BoardとPrecision GPS Reference Clockの組み合わせで使用しておりますが、非常に安定して使えております。
FT8でなんとか使えても、EMEでQ65B-60で使用すると周波数版程度が悪いとデコードができませんので。
最初の頃にあった、時間と供に周波数が動いていくことは皆無になりました。但し、純正の外部基準入力の10MHzとは異なりますので、自動補正は掛かりません。
自分で周波数ズレをメニューから調整することになりますが、Precision GPS Reference Clockの安定度が高いので殆ど問題になりません。
但し、一般的にGPSDOに付属するGPSアンテナは、防水性に問題があるので自分はアマゾンで外部全天候型のGPSアンテナを購入して使用しております。
これが発売されたら、10MHzのGPSDOが使えるし別売りのReference Injection Boardを購入しなくてすみますので、総合コストはかなり下がると思います。